ベス・チャトー・ガーデンズ(2010・06・28)The beth chatto gardens
6月26日から7月2日まで、イギリスの庭を一人で見てきました。在来種(主)義者の仲田が、ナゼ? もともと私は、狭い空間にも関わらず多種類の植物を楽しみたいという首都圏の戸建住宅などのニーズに対して、狭い空間を最大限に活用できる日本の茶庭の露地やイギリスのボーダー植栽に関心をもっていました。素材はもちろん「野の花マット」や「森っ子ターフ」で、これらを使ってのボーダー植栽を研究したいと思ってきました。 イギリスの庭園見学は、3度目10年ぶりとなります。
この度の見学場所については、今井忠夫さんにアドヴァイスをいただきました。
ベス・チャトー・ガーデンズは、中世の面影を残す町並みで知られるコルチェスターの郊外にあります。 有名な園芸家ベス・チャトー夫人が、夫のアンドリュー氏とともに、荒れた果樹園を購入してして、庭園として再整備しました。
敷地は砂礫の多い微高地と低湿地からなり、それぞれの環境に合わせて植物を選び、The gravel(砂礫地) garden やThe water gardenなどが作られています。環境+植物デザイン。とても感激しました。
写真はThe reservoir(貯水池) gardenです。位置的に貯水池に近いところから、このように名付けられたようですが、砂礫地の微高地に立地しています。The gravel (砂礫)gardenほどではないですが、砂礫地の環境に合わせ、ユーカリをシンボルツリーとして、宿根草も乾燥に強い植物が植栽されています。厳しい環境下にもかかわらず、多彩な配色には、思わず唸ってしまいました。ベス・チャトー夫人をはじめスタッフの植物に対する深い造詣と試行錯誤の賜物だと思います。