奥入瀬渓流は岩に植物が着生して、作庭のモデルとなる。
ある岩の植生を見ると、天に向かって伸びるような高木はアオダモやシデ類、高木に少し遠慮するように横に伸びる中木はノリウツギやカエデ類、水面に垂れるような低木はツツジ類。
これを生け花に置き換えると、主木(高木)、副木(中木)、客木(低木)というそれぞれが役目をもって(役木)、高さは主木に対して副木が2/3、客木1/2で「七五三調」。
弊社では、主木には陽に強いアオダモや̪シデ(ソロ)類、副木に季節感があるモミジ類、目線の高さで役木の中でもっとも樹形や葉・花などに面白みが求められる客木にはナツハゼなどをお勧めしている。
自然の良さを表現するためには、盆栽や生け花が参考になります。私はあまり形式的でなく、自然流が好きです。
生け花の基本的な高さは、七五三ですが、その三に当たる植物は、季節を表すものが良いです。
この春は、花色が多様で、樹形も面白いヤマツツジをたくさん仕入れました。
細くて、クネクネした樹形がいかにも生け花に合いますが、実は庭木のトレンドです。
「雑木の庭のデザイン」は以下をご覧ください。
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生け花の客木
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