十和田湖はマグマが一気に噴出してできたカルデア湖、しかも1万年前の2度の大噴火でできた外カルデア(東湖、西湖)と6千年前にできた内カルデア(中湖)の2重カルデア湖である。

さらに915年(延喜15)の噴火で形成されたのが、御倉山溶岩ドームだ。

十和田湖はマグマが噴出することによって、地層が陥没することによって形成されたカルデア湖である(「ブラタモリ」)。

また周囲に噴出された溶岩は、地面や空気で冷却されて、収縮して、柱状節理を形成した。

カルデア湖に水が充満した時に、一気に地質的に脆い柱状節理をぶち破って決壊した。これが奥入瀬渓谷である。このために長期間にわたる水の浸食によるv字谷ではなく、箱型の断面をしている。

その柱状節理が、剥離して、崩れて島をつくる。また川に落ちたものは、転石となり、角が取れて丸みを帯びる。

奥入瀬渓流は、空中湿度が高く屋久島のように、コケが繁茂して、植生の基盤となった。直近の大噴火は915年であるが、それから1000年かけて植生が回復した。広葉のブナやヤマモミジなどの日本海側植生である。

九九島

十和田湖から流れる水で水量が安定して、大水によって流されないために、石の上に植物が着生して、島のような独特の景観を形成している。箱庭のようでもあり、また奥の細道の名所「九九島」にも見立てられた。

三乱の流れ