NPO法人 ゆうきの里東和ふるさと協議会(ゆうきの里)。農家を中心とした地域づくりが凄い。東和町は阿武隈山地に属する中山間地で耕地は狭く急傾斜、風光明媚な自然も乏しい。典型的な過疎地だ。しかし
震災前から地域で有機農法を進め、就農希望者には1年間の手ほどきをして、空き家も斡旋する。元農水官僚夫妻やIT関係者が移住している。
また有機農法の根幹である堆肥、かっての養蚕地帯の名残りであるが放置された桑の葉を活用した健康食品など、商品開発も積極的だ。現在は有機野菜や独自開発商品のアンテナショップである道の駅ふくしま東和の指定管理者となっている。
そして震災後は、農家民宿も経営して、現在20数件の農家が年間1000人集客している。本業は、有機野菜、キノコ、果樹、酪農であるので、その多様性が魅力となっているようだ。
中山間地の活性化は、このような身の丈にあった農家の頑張りの集積量だ。
■ 道の駅ふくしま東和
■ 独自の開発商品
■ ななくさ農園の企画商品 発泡酒とシールド 農園のご夫婦は元農水官僚。
■ 有機農法をチェックするために、各農家が栽培履歴に使用している肥料を記入している。有機肥料が50パーセント以上が基準らしい。高齢の農家さんもきちんとやっているのが凄い。
■ 有機質堆肥
■ 農家民宿
■ 研究機関が顧客
農家民宿の需要は、この地域での放射能の影響を調査している大学などの研究機関から始まり、現在は口コミで一般にも広がった。