石川町市街地を取り囲む山々を、私たちは石川五山と名付けた。
薬王山を除く四山には、花崗岩が割れて風化した奇岩(コアストーン)が多く、南北朝時代は修験道の場であった、と私は推定している。
下の写真は、石尊山の花崗岩露頭コアストーンである。
平行な割れ目が、花崗岩特有の方状節理である。
節理の方向は、N40Wの北西を指す。
以下の写真はやはり石尊山の花崗岩、上のコアストーンから北に約50m離れているが、節理の方向はN40°Wと一緒で、元は一つの岩体であった。
花崗岩の方状節理
さらに広い視野でみると、石川五山から南側の石川町山橋地区は花崗岩帯で、谷が格子状となっている。これも大きな(キロ)単位での方状節理である。節理の方向は、N10°W北北西を示す。