1.環境ビジネスを若い世代に伝える
私たちの経営理念は「幸せ感じる 緑のまちづくり」です。まちには、お客様である「都市」と自分達が生活する石川「町」を意味しています。私たちは、里山植物という地域資源を活用した地場産業です。地場産業として、発展することで、地域の次の世代に、希望を与えることができます。私たちは、地域資源を活用した環境ビジネスをテーマとして、地元の小中高を対象に環境教育を実施してきました。
記事を読む→「6年生、地元社長に学ぶ」(福島民報新聞 2012.06.13)
2.大学生のワークショップ支援
2012年8月、(公)日本造園学会関東支部学生デザインワークショップが、石川町で開催されました。テーマは、「原発被害を受けた土地と向き合う」。この実施にあたって、私たちは、役場や地域との調整、地域資源の情報提供、現地調査案内など、さまざまな協力をしました。全国14大学から学生50人、チューター(新進気鋭の設計家や大学教員)20人、計70人が参加しました。多くの学生が、わが町に来てくれたことは、風評被害に苦しむ地域住民に勇気を与えてくれました。
中間発表(横浜)、造園学会東北支部大会(郡山)、関西支部大会(京都、関東支部大会(つくば)で研鑽を重ね、12月16日の現地報告会は、どのチームも素晴らしい内容の発表、提案でした。今までの学会と異なり、学生が地域住民と深く交流してきました。現地報告会では、学生と地域住民が、パネルや模型を囲んで、懇談しあう風景が印象的でした。
記事を読む→「学生が描く石川町の未来」(朝日新聞 2012.12.21)
3.低炭素杯小学生ワークショップ支援
私たちは、低炭素杯2012ソーシャルビジネス部門環境大臣賞を受賞しました。そのことがご縁となり、造形家斎藤公太郎さんの要望で、低炭素杯2013トロフィー制作を支援させていただきました。トロフィー制作の主役は、斎藤さんと当社の学区にある石川町立野木沢小学校6年生18人です。私たちは、素材として樹齢100年樹高12m、そろそろ寿命に近づいたオオモミジを提供しました。モミジの樹皮には、わずかながら放射性セシウムが吸着しています。子どもたちは、その皮を剥いで零に近づける「除染」を行いました。
2012年11月のモミジの伐採や皮はぎは、当社社員が全員参加、子どもたちから元気をもらいました。2013年1月、子どもたちがモミジの部品を組み立てて、自分達の卒業を記念を制作。大学生ワークショップの宮城大生も参加してくれました。2月17日、低炭素杯の授賞式。環境大賞5賞のトロフィーは、斎藤さんが子どもたちと同じモミジ材を使って制作。それを飾ったのは子どもたちひとり一人が折り紙にメッセージを書いた「復興花」です。授賞式会場では、私たちのサポートの様子が詳しく紹介され、たくさんの拍手をいただきました。
記事を読む→「夢や希望、トロフィーに」(朝日新聞 2013.01.19)
記事を読む→「未来への想い込め卒業トロフィー制作!」(ソトコト 2013.02.05)
4.ドングリの絆プロジェクト
私たちの、社会ビジョンは「共育」です。社員と共に、仕事を通して社会貢献しながら、成長していきます。また福島の子供たちに未来を語るのも大事な使命です。
「ドングリの絆プロジェクト」は、福島県内陸部の石川町と津波の被害を受けたいわき市久之浜町の小学生が、防災緑地に植栽するドングリの苗を育てながら交流するプロジェクトです。私たちは、苗育成の専門的なサポートや小学生への環境教育をしています。2014年7月26日、私たちが育成した苗を、石川町管内の小学生に配布するイベントがありました。全社員で参加。社長は、小学生たちに次のように話しました。
「皆さんが育てたドングリからつくる森は防災だけではありません。森は海を綺麗で豊かにします。森は二酸化炭素を吸収して、温暖化を防止し、地球を救います」。
記事を読む→「復興へドングリの絆」(福島民報 2014.03.02)