ロンドンのリーゼンツパークを最初に訪れたのは1998年です。
始めて見た宿根草のボーダー(線状花壇)がとても美しくて感動しました。ところが今年6月29日に、10年ぶりに訪れてみると、同じボーダーが今一です。吉谷桂子さんにその感想を話したら、イングリッシュガーデンの達人も同感とのことでした。イギリスと言えども、不況の影響で公園管理予算が削減されているために、ボーダーも材料と手間に十分なお金をかけることができなくなっているようです。
低予算での品質低下がみられる名園リーゼンツパークでしたが、バラのボーダーは美しく、エレガントでした。草花に比較すると植え替えの頻度が少ないためでしょうか。いやガーデナーの誇りがこれだけは守りたいという気持ちで、バラの手入れに丹精を込めているのではないでしょうか。
前回の見聞録(24)に動画を掲載しましたので、お楽しみください。野の花も良いけれど、バラもまた良いです