造形家の斎藤公太郎さんのご推薦があって、私たち社員一同が2013のトロフィー制作をお手伝いすることになりました。実際に制作するのは、当社の学区内にある野木沢小学校6年生18人。石川町は放射線量が低く、生徒の活動も制限されていませんが、それでも原発の影響は生徒たちの心底に沈殿しています。トロフィー制作を通してプラスの経験を積み重ねながら、原発の経験を次世代に生かしてほしいというのが、私や斎藤さんや低炭素事務局の願いです。
当社保有の樹齢100年のオオモミジが樹齢を迎えつつあります。それが、生徒たちによって想いが込められ、トロフィーとして再生していただければ、私たちとしては無上の喜びです。
11月6日、モミジの伐採を行いました。高さ12mもあるモミジなので、作業は社員が重機を使って安全に行いました。倒したモミジから枝を採集するのは、生徒たちの仕事です。最初はノコギリに戸惑う子もいましたが、全員が枝を切り分けました。
このモミジ表面の放射線空間線量は0,12マイクロシーベルト、健康には問題がありません。樹皮1キログラムには400ベクレルの放射能の元(核種)が含まれています。生徒たちは、その皮を剥いで、放射能をゼロに近づける作業を行いました。除染です。この作業は、生徒たちが原発を乗り越える大事な作業です。社員も指導に当たりました。なお、繰り返しますが、生徒たちが剥いだ樹皮は一人当たり数グラム〜数十グラムですから、放射能はごく微量です。
作業の様子は、NHK福島放送局、福島テレビ、福島民報新聞、福島民友新聞で紹介されました。
トロフィーの本制作は、来年1月18日と19日、小学校で実施します。