2015年11月15日記事
■ 小布施堂界隈
本宅、すなわちプライベートもあるところに、「どうぞ自由にお入りください」は衝撃だ。
表通りに面した小布施堂から、オープンスペース「笹の広場」までの場の移ろいシークエンスが楽しい。私は早朝に訪れたので、観光客はいなく、すれ違い社員さん達と「おはようございます」と挨拶を交わす。
■ 栗の小径
笹の広場から駐車場(織の広場)まで。栗の角材小口を並べた園路。高山鴻山記念館、現町長宅のオープンガーデンなど。回遊の楽しみを創出している。
■ ゲストハウス
オープンガーデン、小径、宿泊施設(ゲストハウス)ガイダンス兼カフェ。建物の中を通るのは、ドキドキ感がある。
■櫻井甘盛堂界隈
ここでも「ご自由に通り抜けください」と誘われる。
酒造の松葉屋本店から菓子の甘盛堂の製造現場まで。地場の有力企業が、それぞれの持ち味を出しながら、町の回遊性を創出している。
■ 表通り
街道の表通りに面した信用金庫、和菓子の小布施堂、旧医院がセットバックしたスペースにモミジなどを植える。十字路のコーナーには、桜井甘盛堂がポケットパークと設ける。いずれも電柱みたい植え方をしていないからわくわく感があり、今は紅葉が見事だ。
この表通りから、オープンガーデンなどでシークエンス豊かな裏の回遊道に誘われる。都市計画に造園の思想と手法が多くみられる。