大桟橋国際旅客船ターミナルは、国際コンペで選ばれた外国のFOAの設計です。
全体としては鯨をイメージしていますが、コンピューターを駆使した構造計算によって、多様な傾斜の動線が実現されていて、とても歩くのが楽しく、また感動的です。
20世紀最大の経営学者で思想家のドラッカーは、人間性や文化性のあるテクノロジーと単なる道具としてのテクノロジーを区別していますが、大桟橋の建築には人間性を感じます。
翻って、近年のランドスケープデザインは、フラット化と直線化、幾何学化の傾向があり、それが創りだす空間に疲れを感じるのは、歳のせいでしょうか。