着生木

着生木は、ヤドリギのように樹木に寄生して養分をとるものではない。

樹上のコケなどに生育する着生木は、多雨な屋久島植生を特徴づけるものだ。標高1200mから1600mや白谷雲水峡など雲霧帯に多くみられる。

鳥が樹上に種子を運ぶ。ヤマグルマ、ヤクシマシャクナゲ、サクラツツジ、ナナカマド、オオカメノキなどがあるが、有毒とされるアセビも多い。実には毒がないのか。

私は、着生木の種類が多い紀元杉を見るのを楽しみにしてきたが、やはり感動的であった。

130531-10.jpg紀元杉(標高1230m):12種の着生木:ツガ、ヒノキ、ヤマグルマ、ヤクシマシャクナゲ、アセビ、サクラツツジ、ヒカゲツツジ、ナナカマド、ユズリハ、トカライヌツゲ、シキミ、ミヤシキミ

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130531-13.jpg雪折れした枝などに着生する

130531-14.jpgヤクシマシャクナゲ

130531-15.jpg白谷雲水峡:七本杉:8種の着生木:ヤマグルマ、ナナカマド、サカキ、サクラツツジ、ヒカゲツツジ、アセビ、アクシバモドキ、ハイノキ

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130531-17.jpg130531-18.jpg最初は樹上のコケで発芽し、成長して根を地中に延ばすものもある

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