コウボウムギ(カヤツリグサ科スゲ属)は、海岸ではお馴染みの植物です。砂浜や海崖に自生します。乾燥に強い植物です。
コウボウシバ(カヤツリグサ科スゲ属)は、コウボウムギによく似ています。コウボウムギに比較すると房状の実「果胞」が小さいのが特徴です。砂浜に自生します。ところがこの植物は、根に水分を必要とし、地下水位の高いところに生育します。乾燥に強いコウボウムギとは生育環境が異なります。
鳥取砂丘の砂丘湖、オアシスの周辺にはコウボウシバの群落が見事です。福島県でもいわき市岩間海岸の干潟などで、コウボウシバの群落がありましたが、津波の後の安否は不明です。なんとか残っていて欲しいと願っています。
手前の深緑がコウボウムギ、奥の青緑で葉が細かいのがコウボウシバ