写真家竹内敏信によれば、福島県中通り地方は日本3大桜の里である(あとは、吉野と信濃)。
確かに、エドヒガンザクラとその変種のシダレザクラの巨木・銘木が、たくさんある。日本一とも言われる三春の滝桜はもちろんのこと、集落単位で銘木があり、人々の生活と結びついてきた。
昔は、エドヒガンザクラが咲くと、稲の種を蒔いた。エドヒガンザクラを「種蒔き桜」と呼ぶ地域は多い。この地域で生まれ、育った人の多くは、思い出の一本桜がある。エドヒガンザクラであったり、シダレザクラであったり。それぞれの原風景に桜が欠かせない。
ちなみに、エドヒガンザクラやシダレザクラは標高500mまでで、それより高くなると山桜やウワミズザクラの銘木が多くなる。エドヒガンザクラは里の桜である。
私たちは、中通り地方の地域資源を活用して日本一の花里にする「四季回遊・ふくしま花通り計画」を進めている。
なんか吉永小百合さんの映画に出てきそうな「不動桜」(郡山市)